自分の頭のなかnote(日本のフットボールについて)

久々のブログ更新です。

フットサルプレイヤーではございますが、日本のフットボール指導の端くれとして思うことを綴ります。

自分は18年間少年達を指導し向き合い、この中でJリーグ選手こそはいないものの、Fリーグ選手やその卵は数人輩出してきている。

今では女子サッカーやジュニアユースのサッカー指導もしています。

そのなかで、思うこと。

小学生で技術があり、とてもインテリジェンスも高いタイプと体が大きくてパワーとスピードで勝負するタイプがいたら、選抜や代表にはどちらかといえばパワーとスピードタイプが選ばれ、即戦力的な要素をもとめられてきた。

でも、個だけで戦うには、ブラジル人や南米の選手達には敵わない部分がどうしてもある。

実際日本のトップのサッカーで、目指すものはもちろん個を伸ばすことと、日本人の強みである技術力と俊敏性と規律を守れることを活かしたプレーモデル、そして、その先に日本代表の強化や、海外でもっと軸で戦える選手の輩出だろう。

それには、今までのサッカースキルの練習に加えてフットサル要素を取り入れれば、とても助けになると思っている。

自分が高校までサッカーをしてきて、トレセンなどではワンツー、マノン、ターンという言葉を教えてもらってきた。

それに加えて、パラレラ、アラコルタ、ピボとのアラコルタ(ピボ当てシュート)、ディアゴナール、ブロック、カーテン、バ、エントロリーニャスなど、
ネイマールやメッシやマルセロフットサルでは当たり前な動きを日本全国のみんなが知った上でサッカーをしたらどうなるか、

まず、引き出しが増え、多彩なプレーが個人やチームメイトと出来る。

ただ上手い選手達が生み出す二人のコンビネーションとして捉えられがちなプレーが、ワンツーのように、当たり前になり、ゴール前のアイディアの共通認識が増え、多様な攻めが生まれる。

ボールポゼッションにおいてもライン間に必ず誰かがいるようになり、相手との1対1駆け引きもしやすくなるし、チームでボールを保持しやすくなる。

あとは、海外移籍でプレーをする際にも、外国人選手との共通認識も増え、チームに順応しやすくなる。

小学生年代、中学生年代だけ切り取れば世界でも技術は高く、世界の強豪にも勝てる日本サッカーですが、

フル代表とかの世代になると世界ランクを見ても、世界強豪国と、途上国に分かれてしまうのはなんなのか、

それは考えて決断するパワーを培うのかどうかの話になるだろう。

チームに属するとそのチームのやり方やプレーモデルが存在し、そのプレーモデルに合わなければ試合には出られないし、もしかしたらクビになることだってある。

もちろんチームのプレーモデルや規律は大事。

ただ、そのアプローチのしかたが重要かなと。

同じプレーをするにしても、

・相手を見て、状況を見てそのプレーをするのか、

・ただコーチに言われたから考えなしに、オートマチックにそのプレーをするのか

で相当の差が出てくると思っている。

自分でその状況を判断して、決断することを中学生~高校生の6年間やり続けられれば、その継続は週5日/2hのトレーニングで、月40h、6年間で2,880hのトレーニングで自分のフットボールクラウドを更新しながら、この中でのチョイスをする実務の作業をしていくことになる。

それと言われたことを機械的にこなす2,880hを過ごすことと比べたらゾッとする。

もちろん、そうはならないようにみんな工夫してトレーニングを組んでいるとは思うが、
「こうしろ!ああしろ!」
といってしまった時点でそれはその選手にとっての答えは一つになってしまう。

「それもあるけど、これもあるよね?」
まずやらせてみて、「両方ともあるけど、どっちが最適だったかな?」という伝え方を徹底できたらどうだろう?

毎回のトレーニングで定型文を教えるのではなく、その選手達のクラウドのメモリーを埋めていくことをしてあげて、容量を増やしていき、それぞれのシチュエーションを認知し、その中からチョイスをし、何を引き出すかの練習していったらどうだろうか?

もちろん、間違えることもあると思う。それを頭ごなしに怒るのではなく、考えを聞き、その状況では、他に何かチョイス出来るかを考えてもらい、また実行させる繰り返しの2,880hにしたらその子が18歳になる頃にはどうなるのかワクワクしてしまう。

一人のコーチは、スクールやジュニアユースなどの数年間しかその子を見られないが、全ての指導者が同じマインドで子供達を育てたらすごいことになることは間違いないと思う。

ミスを容認し、その子の成長の糧にしてあげる勇気をもってあげてほしい。

ネイマールは15歳までサッカーとフットサルを両方やり、マルセロはフットサルのみ、メッシやコウチーニョもフットサルをしてきた。
その文化を日本にも定着させたい。

ジーコやロナウジーニョも足裏を沢山使っていた。

ただ技術が上手くなるためだけではなく、狭い中でやる分、沢山の判断や決断が求められ、1分間のボールタッチ数もサッカーの6倍と言われる。

是非そんな、チャレンジをしていきませんか!

現時点の自分が目指すべき像を考えて、記録に残そうと思い、ブログ書きました。
まだまだ自分も完璧にやりきれていないですが、またまだ見えていない部分も多々あると思いますが、こんな感じを目指して、自分がその子の全ての育成年代を全てコーチとして関われるわけではないので、自分だけではなく、その子に関わるなるべく多くの人に共感していただけるように。

POTENCIA PROJECTはこのような考えの中で動いていきます。

何かあれば一緒に談義しましょう!

http://potencia.biz

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