Save olympic wrestling

ご無沙汰しております。
最近は練習、レスリング指導、レスリング教室、講演などをして忙しく過ごしています。
今、大きなニュースにもなっているように、2日前のIOC理事会において2020年オリンピックの主幹競技からレスリングが除外されることが決定しました。
初めに聞いた時は「嘘だろ」というのが正直な気持ちでした。
古代オリンピックからの主要競技であり、近代オリンピックになってからも続けられ、
半年前はその舞台に立っていたからです。
除外の原因は人気度、男女比、テレビ視聴者数、組織改革の遅れ、競技人口、ロビー活動不足などとされていますが、
また明らかにはなっていません。
われわれ選手は先人の偉業、大会連続メダル獲得を誇りに思い、オリンピックでの金メダル獲得を目標とし、
続く未来のレスラーに夢や希望を持って欲しいと考えていました。
今、その未来が奪われようとしています。
オリンピック種目から外されたとしてもレスリング競技の魅力は不変のものです。
しかし、レスリングはマイナー競技、アマチュアスポーツであるため、競技力の減少や規模の縮小は安易に想像できます。
そのためには日本だけでなく、世界のレスリング協会、選手・関係者、レスリングを応援してくれるすべての人たちの協力が必要です。
除外種目を投票したのは14人のIOC理事。その下には100人を超えるIOC委員がいます。
決定するのも人間。
残された時間はわずかですが、確かな声を上げ、組織に訴えかける必要があります。
今の頑張りが競技の未来を変えると信じ、われわれに出来ることはすべてやりたいと思います。

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