橋本英郎公式サイト「絆」
FRIENDS

vol.1 加藤美樹(DJ)

橋本英郎(以下、橋本) : 初の対談ゲストは大阪のラジオ番組、FM802でDJを務める加藤美樹さんです!
加藤美樹(以下、加藤) : 最初のゲストに呼んでいただいて光栄です。私がサッカーを大好きになったきっかけを作ってくれたハシくんの対談に参加できて幸せです。
もともとガンバ大阪を応援し始めたのは、松波(正信)さんが選手だった時。あの松波さんの引退と初優勝が重なった時からですね。ガンバ大阪を応援するようになって、松波さんを通じてハシくんと知り合い、そのプレーを見て、ガンバにそしてサッカーにはまっていったんだよね。
だから「サッカー大好き」と思えるようになったのは、やっぱりハシくんのおかげなんだ。
橋本 :光栄です!でも、もともとサッカーは好きだったんですよね。ラジオで聞きました。
加藤 :私というより、私の周りに、すごくサッカー好きがそろっていて…。家族もプレミアリーグとか好きで、なんとなく私も見るようになって…。でも、その時は全然試合の見方とか分からなかったし(笑)。だからこんなに自分が一生懸命サッカーを応援するようになるとは思ってもいなかったなぁ。

橋本 :って聞いていると、読者の方は美樹さんが僕のファンだと思うだろうけど、実はもともとは僕が美樹さんの声の大ファンだったんですよ。
加藤 :こちらこそ光栄です。
でも、今や私の番組を聞いてくださるリスナーの方たちは、すっかり私がハシくんの大ファンだと思っているんでしょうね。もちろん、実際そうなんですけど。(笑)。
橋本 :ファンになったきっかけは僕がプロになりたての頃。実家から車で練習場に通っていた時、その通勤途中にいつもラジオでFM802の『Flower afternoon』を聞いていて。美樹さんの、保健室の先生的な声にやられた(笑)。
加藤 :それ、初めて会った時にも言ってくれたよね。
でも「保健室の先生の声」って言われたときはちょっと複雑だったかなぁ?(笑)。
橋本 :当時、ラジオを聴いていた時に、リスナーから番組に「保健室の先生みたいで癒されます」みたいな手紙が届いて。それを聞いて「あ~それちょっと分かる~」って(笑)。
以来、ラジオを聴く度に、保健室の先生の声にしか聴こえなくなった(笑)。あくまでイメージだったんですけどね。だって保健室の先生って言っても男性もいるしね。
インターネットが使えるようになってからはホームページで検索したりもしたんですけど、全然、写真がなくて(笑)。余計に、保健室の先生のイメージは膨らみ…。
いずれにしても、僕は高校を卒業するまでラジオを聴いたことがなかったし、そういう意味では美樹さんが僕にラジオを楽しむきっかけを作ってくれた感じです。
加藤 :そんな大層なことではなく、たまたま聞いていたのか、チャンネルを変えるのが面倒くさいからいつもFM802にあわせていたか、どっちかでしょ(笑)。
橋本 :そんなことないですよ。真剣なリスナーでした。当時は、クラブハウスのジムではいつもFM802が流れていて。筋トレをしながら聴いたりもしたし。
加藤 :それはますます光栄な話です。
橋本 :あと、美樹さんがラジオで「グティが好きだ」って言っていたのも僕が興味を持ったポイントでしたね。だって、普通、女性の人はなかなか見ない選手でしょ(笑)。
加藤 :確か、フランスW杯の時に「好きなイケメン選手を3人上げる」って企画があって、そこで、ベッカムとオーウェンと、グティを挙げたんですよね。まあ、白状すると、ただ「走っているところを見て面白い」って思っただけなんだけど…ね。でも、そうやって考えると、本当にそんな時代から番組を聴いてたんですね。ありがとうございます。
橋本 :実際にお会いしたのは、松波さんがFM802主催のライブに連れていってくれた時ですよね。っていうか、その時はライブを見ただけで実際に話したりはしなかったんですけど松波さんやFM802のプロデューサーをされている塚越さんに「僕が美樹さんのファンだ」っていう話をしたら、僕の誕生日に美樹さんの声がCDでやってきたんですよ!
確か、試合の前日でホテルに宿泊していた時、松波さんに呼ばれてロビーに降りて行ったら、塚越さんから「プレゼントだよ」って渡されて。ちょうどパソコンを持っていたから部屋に帰って早速聴いてみたら、音楽が流れてきて、美樹さんからのメッセージが入っていたですよ。
あの時は、「うお~っ」って感動でしたよ!
加藤 :塚越さんに「ガンバの選手にファンがいて、彼が誕生日だからメッセージをくれる?」って言われて、吹き込んだの。その時はまだそんなにガンバの試合は一生懸命見ていなかったので、ハシくんのこともあまり知らなくて…ごめんなさい…っていうか、ガンバの選手自体、殆ど知らなくて。
塚越さんに名前を聞いて、ガンバ好きの番組スタッフにリサーチ入れて、いろいろ「橋本選手」のことを調べてから、恥ずかしながらのメッセージを贈ったんですよね。
で、その後、確か試合を観に行ったんだよね。ガンバの試合を観たのはその時が2回目で…。
印象的だったのは、試合が終わって、スタンドの一番前まで降りていったら、ハシくんが第一声で、一緒にいた塚越さんに「あ~イエローもらっちゃいました~。次、出られないよ~」って報告していたことかなぁ(笑)。
橋本 :05年のナビスコカップだ。

加藤 :その試合をきっかけに「これからはもっとたくさん試合を見よう!」と思うようになって。やっぱり、知り合いが出来ると思うと、より一生懸命に観戦するようになるでしょ。
しかも観ているうちにどんどんはまっていって。最初はボールを目で追うことしか出来なかったんですけど、だんだん視野が広がっていく中で、まず、ハシくんを徹底的に観てみようと思って。そうやって観てると、ハシくんはボールがないところでもすごく動くし、いっぱい走るし、でも、うまい具合にタイミングを見計らって休んでもいるし(笑)。
そんな姿を見た時に「すごく上手に力の抜き方を知っているな」って感動して。
それから試合をみるのが面白くなって…って考えたら、やっぱり、松波さんでガンバを知り、ハシくんにサッカーの面白さを教えてもらったんだよね。
橋本 :嬉しい言葉ですね。
加藤 :優勝した年の最終戦も観せてもらいまたよ。あの劇的な!私は東京に住んでいるし、あの試合は等々力だったし、松波さんの引退もあるし、これは絶対に行かなきゃいけない、と。
でも、あれは感動でしたよねぇ~。
橋本 :しかも最後のゴールは松波さんが、絡んでいますからね。
加藤 :そう!でも、それまでに何回か「松波さんにゴールを決めさせてあげて」っていうシーンがあったのに、それは蹴らせてもらえなかったりして。
橋本 :最後のゴールもアラウージョじゃなくてもよかったんじゃないか、って(笑)。
加藤 :1つのチームをあんなに応援したのは初めてだったし、しかも優勝しちゃったでしょ。こんなに嬉しいものなんだってすごく感動したのを覚えています。でも、その後、TV番組の『スーパーサッカー』にガンバの選手が出演していた時、司会の加藤さんがあまりにハシくんに触れなかったから、テレビに向かって怒ってみたりしたなぁ(笑)。
橋本 :当たり前ですよ!他にメイン選手がたくさんいましたから(笑)。
加藤 :でも、新聞によってはハシくんを「ガンバの心臓」とかって書いていて、それは「よし、よし」と思いながら、読んでたなぁ(笑)。
ところで、今さらだけど、私と初めて話した時もやっぱり保健室の先生の声に聴こえた?
橋本 :いや…なんて言うか、やっぱりマイクを通すと声は違って聴こえるんだなって思いましたね。だから最初は同一人物には思えなかった(笑)。一応、お顔はホームページの写真で拝見していたので、偽物とは思わなかったけど(笑)、多少のギャップはありました。
今、こうして話していると、「ああ、美樹さんの声だ」って思えるけど、そう思えるようになるには少し時間はかかりましたね。
加藤 :ラジオのリスナーさんにもよく言われますよ。ラジオって顔が見えないから、聴いている方が、勝手にしゃべり手の顔をイメージするんですよね。まあ、そこがラジオの面白いところでもあるんですけどね。
橋本 :確かに、他のDJの人も、会ったら全然声と顔のイメージが違ったりしますよね。勝手に描いているものがあるんだろうなぁ。
加藤 :今はインターネットもあるし、写真もいっぱい載っているからそういう声もかなり減ったけど、それでも「違うっ~!!」って言われることは多いですよ。
橋本 :番組にはサッカーに関するメールや手紙も結構来るんですよね?

加藤 :うん、来る、来る。私の番組の場合は、ハシくんファンが多いけどね(笑)。私としては、番組の中で「ハシくんと仲いい」って話すのはちょっとおこがましいなって思ったりして。しかも、そんなにサッカーが詳しい訳じゃないし…。でも、実際は結構露骨に応援してるので、だんだん「美樹さん、本当にガンバが好きなんですね」って言われるようになったりして(笑)。番組の中で「今、ガンバのGメールで読んだんだけど…」とかって話すと「Gメールにも登録しているんですか?」ってメールをもらったり(笑)。
そういえば、Gメールも、ハシくんが「この情報が早いですよ」って教えてくれたんだよね?
橋本 :読者の皆さんもGメールは無料登録できるので是非…って宣伝、宣伝(笑)。
加藤 :で、優勝した時に「橋本選手のおかげでサッカーの楽しさを知りました」って言ったら、そこから更にリスナーの人がガンバのことを書いて送ってくれるようになって。
そう言えば、ついこの前、誕生日のメールをもらった話をFM802のHP内の日記に書いたんだけど、その前に、ハシくんに「このことを、日記で自慢していい?」って先に了解をとろうと思ってメールしたら、「そんなことが自慢になるんだったら、書いてください」って返事がきて。それを見て「謙虚だ~っ」って感動しながら日記を書きました。(笑)。実際に書いたら、更にガンバのことや、ハシくんのことを書いたメールが来るようになって。そうこうしているうちに、とうとう「美樹さんの橋本選手が…」ってなってきたりして…(笑)。
日本代表に選ばれた時なんか、すごい数の喜びのメールが来たんだよ!
橋本 :そういう話を聞くのはすごく嬉しいですね。
美樹さんのファンを通してガンバファンも増えているし、僕のことも知ってもらえて。
加藤 :それは私の方こそ、ですよ!ハシくんのおかげでラジオを聴いてくれるようになった人もいるしね。
でも、代表に選ばれた時、私は意外と冷静だった…いや、冷静を装ったかなぁ(笑)。
以前から「オシム監督は絶対にハシくんみたいなクレバーな選手が好きなはず!」なんて言ってたから、実際に入った時「そんなことで騒いじゃダメだ…当たり前の事なんだから」みたいに平静を装ったの(笑)。
内心大喜びでね。そしたら、すごく騒いでくれたからうれいかったなぁ。(笑)。

text by/misa takamura

加藤美樹/プロフィール
3月26日生まれ。B型。1994年の802DJオーディションに合格。音楽に、生活に、独自の優しい視点をもつ彼女。802のお昼の顔として人気上昇中。
現在の担当番組:「FLOWER AFTERNOON」 MON-TUE 13:00-16:00、「フロム・エー/フロム・エー ナビ SUPER J-HITS RADIO」 SUN 19:00-22:00